総選挙に行こう

 本日、衆議院が解散され10月31日投開票の総選挙が行われる。待ちに待った総選挙だ。首相は岸田さんに交代したが、実質は安倍・菅政権の9年間の総決算だ。特定秘密保護法に始まり、違憲の安保法制、共謀罪、2度の消費税増税森友・加計学園問題桜を見る会、公文書の隠蔽・改ざん問題、下がり続ける実質賃金、実現しない選択的夫婦別姓、ウィシュマさんが殺された名古屋入管問題、学術会議会員任命拒否事件、無為無策・非科学的なコロナ対応で自宅放置の死者を続出させてしまったことなど、問題点を指摘したら枚挙にいとまがない。これらに、ようやく審判を下せる機会がようやくやってきた。しかも、自公の連立に対して、野党が分裂していた状況から、市民連合が後押ししてくれた野党共闘が実現し、小選挙区で候補者の1本化がかなり進んだのだから、面白い展開になることは必至だろう。自公を右から補完する維新は論外として、国民民主党や連合の反共といった姿勢は困ったものだが、多くの国民にはそれを乗り越えて、大同団結した野党共闘に日本の未来を託してほしい。政権交代が実現したら、即バラ色になることはないが、今よりもきっとマシな政治が行われることは間違いない。

 何よりも、憲法というものをまずは守ってほしい。憲法という最高法規を守らない政治ほど怖いものはない。武力によらない平和主義、個人の尊厳、人権保障を定めた憲法を政治が守ってくれたら、どんなにか暮らしやすい日本になることだろう。そこが、崩されてきた9年間だから、総選挙の大事な争点になると思う。野党が大同団結したのもそれ故だろう。一部の富裕層だけを富ませ、貧困と格差を拡大した新自由主義からの脱却も大きな争点だ。労働分配率を高め、実質賃金が下がり続けていることを転換しなければならない。消費税を5%に引き下げ、富裕層への課税を強化し、所得の再分配を実行し、社会保障制度を向上させなくてはならない。そうすれば、個人消費が回復し、景気も回復するはずだ。税収も上がり、財政再建にもつながる。庶民の懐を温かくして笑顔あふれる家庭生活が営めるようになる。

 政権が変われば、政治が変わる。政治が変われば、暮らしが変わる。暮らしが変われば、笑顔があふれる社会になる。みんな総選挙に行こう。政権交代を始めよう。政治を変えよう。