野党の団結を妨害する連合新会長は、安倍政治の存続を望むのか?

 連合の新会長が、共産の閣外協力もあり得ないと発言したそうだ。市民連合と4野党の政策合意の範囲内で、という限定付きで立憲民主党共産党が政権協力をするといっているのに、だめだという。そもそも、政党間の合意に連合という労働組合が口出ししてくるのに違和感を感じるが、安倍・菅政権を引き継いだ岸田政権の存続を助けるような発言に、耳を疑った。それでは、国民が願う政権交代の実現よりも、憲法違反や嘘とごまかしを平気で行う危険な政治の存続の方がマシだと考えているのだろうか。今のままで労働者が幸せだと言うのだろうか。共産党を外した方が政権交代できるとでも考えているのだろうか。いくつも疑問が湧いてくる。

 自公は、危機感を持ち、政権維持に必死だ。そんなときに、政権についていない弱者の側が、分断されていていいのだろうか。連合には、貧困と格差に苦しむ国民の生活が視野に入っているのだろうか。連合が、どちらかと言えば大企業の比較的恵まれた労働条件の労働者で組織されているから、このような感覚になるのだろうか。残念でならない。労働組合たるもの、弱者の味方であってほしいのだけど、ひょっとして連合はそうではないのかな。