緊急より医療崩壊宣言が減らした感染者

 ここに来て、感染者が急減した。感染しても原則自宅放置とされ無念の死を迎える犠牲者が多数出ているという報道が、明日は我が身ということで人々の行動変容を生み出したからだと私は考えている。緊急事態宣言より医療崩壊宣言が効いたということだ。

 医療崩壊を招いた政府の無策を見て、国民が自分で自分の身を守らないといけないと判断して行動を変えたから急減した。しかし、政府はこの急減を見て、緊急事態宣言を解除するという。経済刺激策も視野に入れているようだが、またも同じ間違いをおこしそうだ。この急減期にやるべき事は、ワクチン接種の拡大、大規模な検査による無症状感染者の発見・隔離・保護、休業補償の充実、医療への物心両面での支援だろう。それをしないで、経済が大切と言って刺激策だけをとろうとするから、人々の行動が拡大方向に変容してしまいリバウンドするのだ。

 こんな政権は交代させるしかない。衆議院総選挙というそのチャンスがすぐそこにやってくる。野党と市民の共闘をいっそうすすめ、魅力ある政権構想を樹立して、コロナ禍で苦しんでいる国民に大いなる希望を見せてほしい。看板付け替えだけの自民党総裁選の煙幕に負けないでほしい。