される側 しないとうそぶく 再調査

 記憶に新しい森友問題。8億円もの不当な値引き、国有財産の引き渡しがなぜ実行されようとしたのか。上からの圧力で、その経緯を改ざんさせられた近畿財務局の職員が自殺した。その妻が公表した夫の手記が週刊文春に載せられた。新聞にもその全文が載せられたので多くの人が目にすることができた。明確に改ざんを命じた人を名指ししている。その命じた人は出世し、命じられた人は苦悩の余り自殺した。国会で、再調査を要求された総理と財務相は、「再調査しない」と言った。しかし、被害者の妻は、再調査される側の人が、しないというのはおかしいと反論。至極もっともな発言だ。

 日本はおかしな国で、加害者が偉そうな態度をとる。被害者が小さくなる。セクハラ問題でも、同様だ。こんな状況を、いつまでも許していてはいけないと思う。